fulura’s blog

毎日のたわいもない記録。現在、大学生。

薔薇より"たんぽぽ"

定期的にある家族で夕食からの語り合い。

先日も気づいたら食後2時間語り合っていた。

その中で印象的だったのは

弟の恋愛観だ。

「僕はお花屋さんに売ってる綺麗な薔薇じゃなくて、道端のアスファルトアスファルトの間で咲いてるたんぽぽを見つけられる人になりたい」

そう言っていた。

たんぽぽの破裂音の言い方が

ちょっとたどたどしくて面白かったのも

母と妹の尊敬の眼差しとともに覚えている。

 

「あ〜そう言ってくれる人がいるだけで

勇気を持って生きていけるな〜」と

心が暖かくなった。

 

「一生懸命生きていれば、

必ず見てくれている人はいる」

2分の1成人式の時に母からもらった手紙に

書いてあった言葉が胸に沁みた。

 

それから、

明るい人

1人でも居れるしグループでも楽しめる人

思慮深くクラスでひっそりと本読んでたりする人

が私には合っていると分析してくれた。

その結果、

「僕に似てる人がいいと思う」だそう。

ブラコンのようだが、

私にはない頭の回転力、場を盛り上げる力、

思いやりの深さを持つ尊敬する弟からの言葉は

何よりも説得力があって、とても嬉しい。

 

弟へ

受験を春に控え、

あなたが家を出る日が来るかもしれない

と考えると寂しい気持ちにもなるけれど

新しい場所であなたが思う

たんぽぽを見つけて来てくれたら

私はとても嬉しいです。

たんぽぽを見つけられなくても

あなたの優しさは綿毛となり

多くの人の心に幸せをもたらしてくれます。

どこに行ってもあなたなら咲き続けることが

できるでしょう。

あと1ヶ月苦しい時期だけれど

泥臭く大輪の花を咲かせに行こう。

 

 

どこまでも純粋な弟の心に、私はこれからも、

幾度となく救われる時があるのだろうと

食卓を挟んで、私の心に一輪の蕾が芽吹いた。